日本人の日々の食生活になくてはならない食材の「たまご」ですが、その養鶏方法は大きく分けて2つあります。
ひとつは「ケージ飼い」で、英語の【cage(鳥かご)】からその名がついたと言われています。鶏舎にケージを設置し養鶏を行う手法なのですが現在、日本の養鶏場のほとんどがこの養鶏方法を取り入れています。藤野屋でもポートリー(鶏舎)で約18万羽の鶏をケージ飼いで養鶏しており、毎日たくさんの鶏がたまごを産んでくれています。
そしてもう1つの養鶏方法が「平飼い」という養鶏方法。みなさんも耳にしたことのある言葉だと思いますよね?
ケージ飼いとは養鶏の手法も規模も全く異なる養鶏方法なのですがここ数年、消費者の方からも「平飼いのたまごが食べたい」というニーズがじわじわと高まってきています。
そこで今日はこの「平飼い」について詳しくお話したいと思います。
平飼いとは鶏本来の習性を生かした養鶏方法です
平飼いとは簡単に言うと、平らな「土」の上で放し飼いをすることです。
鶏本来が持つ習性に沿った養鶏で、鶏たちはお日様のもとで自由に地面を走り回り、くちばしで地面を突いてエサを探し、砂浴びをし、産みたいときにたまごを産み、日が沈み暗くなると止まり木に登って眠る…というように、鶏本来の活動や習性を当たり前に行いながら過ごしています。
平飼いの養鶏のメリットとは?
鶏の習性を大切にした平飼い養鶏ですが、鶏やその鶏が産むたまごには、どんなメリットがあるのでしょうか?
鶏にとってストレスが少なく健康でいられる
人間と同じように、鶏も日々過ごす環境が悪いとストレスが溜まってしまいます。
平飼いの鶏は毎日元気いっぱいに駆け回り、自然の光を受け育つため、ケージ飼いに比べてストレスの少ない環境で過ごすことができます。
ストレスの少ない鶏は、健康で病気なりにくい丈夫な体を持っています。
健康な鶏が産むたまごは、人の健康にもつながります
平飼いはケージ飼いに比べると、たまごの「生産効率」という点では劣る部分がありコストがとても高くなってしまいますが、ストレスの少ない健康的な鶏が産んだたまごは、活力に満ちた良質な美味しさが特徴です。
また、鶏が食べる飼料にも藤野屋ならではのこだわりとして、自然素材のものを与えています。
例えば自然が培った飼料の「地養素」を活用した【地養卵】や、ナツメグ、シナモンなど数種のハーブをブレンドした【ハーブ卵】は平飼いたまごの人気商品。自然素材にこだわったエサを与えることで鶏の健康はもちろん、たまごを食べる人の健康にも配慮しています。
久住高原は平飼いに最適な環境
藤野屋の平飼い鶏舎「藤野屋久住農場」は、標高600m以上の久住高原の豊かな自然に囲まれた平飼い養鶏に最適な環境にあります。多くの人が夏は避暑地としても訪れる久住は、鶏にとっても過ごしやすい要素があります。
暑さに弱い鶏にとって優しい高原の気候
鶏は発汗による体温調整ができないため、暑さに弱い動物です。夏の暑い日などは鶏の体力が衰えがちになるのですが、日中は暑くても夜には涼しい風が吹く久住高原の気候は、鶏の体力回復も図れるなど、養鶏にベストな場所なのです。
水や空気がとにかくキレイ
全国の名水100選にも選ばれた、大分県竹田市の清らかな水と、どこまでも澄んだ空気は鶏が元気で健康に過ごすにも最適な環境です。
産地が見え、安全・安心なたまごを求める消費者が増えています
冒頭でも少し触れましたがここ数年、たまごを食べてくださっている消費者のニーズも変化してきており、平飼いのたまごを求める人が増えてきています。
昔はたまごというとスーパーの特売品の代表的存在であったように、価格が安いたまごを求める人が圧倒的に多かったのですが、「食品偽装」などの問題が起こって以降は、徐々に「安いたまご」を求める傾向から「本当に安全な品質の美味しいたまご」へのニーズが高まってきているのが理由の一つに考えられます。
つまり、毎日味わうからこそ「安いもの」ではなく、「確かな品質のもの」「どこで作られたかきちんと産地が分かるもの」を味わいたいという流れにたまごの需要も変化しているのです。
そんな「こだわり派」の方にも藤野屋の平飼いのたまごはきっとご満足いただける美味しさです。
自然の恵みとオーガニックにこだわったたまごを、ぜひ一度、ご賞味ください。
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