突然ですが、みなさんたまごを選ぶ時に重視するのって、価格ですか?それとも他の理由ですか?
多くのご家庭で、ほぼ毎日食べるといっても過言ではないほど、日本人の食生活に欠かせないたまご。たくさん消費するから「安価なものを」という人もいれば「毎日食べるものだからこそよいものにこだわりたい」という方もいらっしゃると思います。
今日は、特売品のたまごと比べると少々お値段高めの【こだわり平飼いたまご】が、じわじわと人気となった理由や、その魅力についてお話したいと思います。
単に安いからではなく、体によいたまごを求めて・・・
今から数年前、いつものようにスーパーなどにたまごを納品(卸し)に行った際、店長さんやバイヤーさんとお話をしていたときのこと。担当のバイヤーさんから「何かいい商品はないかな?」と相談されました。
バイヤーさんのいう「いい商品」とは、値段の安いたまごではなく、【ちょっと食にこだわりをもつ客層にも手にとってもらえるもの】という意味でした。
以前はほとんどのスーパーなどの小売店では、たまごは特売品として外せない商品の一つでした。特売たまごを販売することでたくさんのお客様に来てもらいついで買いを促すという流れがあったのですが、ここ数年はお客様(消費者)のニーズの変化からか、特売のたまごだけでなく、少々値段は高めだけど【安全で本当に美味しいたまご】を取り入れたいというご要望が増えてきました。
そんな消費者やお取引先の小売店さんのニーズに応えられるようなたまごをつくりたい!という思いで作った(生産を開始した)のが【こだわり平飼いたまご】です。
「特売たまご」から「ちょっと上質なたまご」を選ぶ人が増えてきている理由
多くの消費者が「特売たまご」から「ちょっと上質なたまご」を選び始めた最大の理由は、ここ数年問題となっている「食品偽装問題」。
「自分たちが食べている食品は本当に安全?大丈夫!?」と疑問や不安をもつ人が増えてきたことが考えられます。とくに小さなお子様をもつ主婦の方にとっては、子どもに与える食品は安全で美味しいものをと考えるもの。
食の自給率が低く、海外からの輸入に頼っている日本の食糧事情のなかで、本当に日々口にしているものが安全なのか?という不安や不信感から、産地や生産者、鮮度などによりいっそうアンテナを張り巡らせている方が多くなってきているのだと考えます。
日本の養鶏スタイルとしては少数派の「平飼い」
「平飼い」がどういうものなのかをお伝えする前に、日本の養鶏業の飼育方法は大きく分けて「ケージ飼い」と「平飼い」の2つがあります。
ちなみに日本の養鶏業者のほとんどが取り入れているのは、「平飼い」ではなく「ケージ飼い」。
「ケージ飼い」は、ポートリー(鶏舎)内にケージ(鳥かご)が設置され、室温や飼料の支給など完全にオートメーション化された環境のなかで、鶏たちがたまごを産む手法のことです。
ポートリーの規模にもよりますが何段にもケージが設置され、1つの鶏舎で大量のたまごを生産することが可能で、藤野屋でも2017年5月にポートリーを増設し、現在24万羽の鶏がたまごを産んでくれています。
これに対して「平飼い」は、ひと言でいうと「ケージ飼い」ではなく、鶏の本能や習性に合わせた養鶏方法のことを言います。
「平飼い」=「放し飼い」ではありません
よく「平飼い」というと、昔ながらの農家さんの庭先などで見かけたように、鶏たちが自由奔放に走り回っているような「放し飼い」のイメージをもつ方もいらっしゃるようですが、藤野屋でいう「平飼い」はそのような「放し飼い」とは異なります。
いわゆる「放し飼い」という飼い方は、自然に育つというメリットもありますが、外敵からの被害はもちろん、小動物や野鳥のフンを介して鳥インフルエンザやサルモネラ菌などのウィルスや病気などの感染へのリスクがかなり高くなるなどのデメリットも考えられます。とくに商品として販売する「安全」なたまごを生産するうえでは、非常に難しいという面があるのです。
私どもが行っている「平飼い」は、ただ野放しにして自由に鶏を育てるという手法ではなく、朝起きてから餌を食べたまごを産み、元気に土の上を走り回り、夜になり眠くなったら寝るという鶏本来の習性を活かした過ごし方は大切にしつつも徹底した「衛生面」の配慮をしたうえで行っています。
そのため鶏舎内は、基本的に部外者の立入禁止させていただいていますし、農場管理者や作業員など農場内へ入る場合は消毒の徹底するなど、ウィルスや病気から鶏を守るための配慮を行っているのです。
【こだわり平飼いたまご】は食の安全性や健康に高い意識をもつ方にオススメのたまごです
ケージ飼いに比べると、スタッフの手間暇もかかりますし、たまごの生産量も劣る【平飼いたまご】ですが、藤野屋が【平飼いたまご】を生産するのには次のような理由があります。
健康で元気いっぱいの鶏のたまごは人に優しい
ケージ飼いの鶏には、歩き回るということはできません。しかし平飼いの鶏は元気に地面を走り回ったり、鶏の本能である、くちばしで地面をつついたり、体をこすりつける「砂遊び」をしたり、ひなたぼっこをしたりと、実に健康的でストレスの少ない環境で過ごしています。
元気いっぱいな鶏が産むたまごは、生命力にあふれた濃厚な味わいになり、人を元気にしてくれます。
たまごを食べる人の健康まで考えたこだわりの「飼料」で育ています
鶏が食べる「飼料」は、たまごを食べる私たちの健康にももちろん影響してきます。
そこで藤野屋では、美味しいたまごづくりの決め手でもある「飼料」にもこだわり、平飼いの鶏には地養素や、ナツメグ、シナモンといったハーブをブレンドするなど、自然素材を取り入れています。
【こだわり平飼いたまご】を手軽にネットで購入できるようになりました!
今回ご紹介した平飼いに限らず藤野屋のたまごは、清らかな水があふれる久住高原で料や飼育方法もこだわりを重ねたうえで、大切に生産されたものばかり。
その中でも、鶏はもちろん、鶏が産んだたまごを食べる人の両者の健康を考えて作っている「こだわり平飼いたまご」は、食の安全性や健康に対するこだわりをお持ちの方にも自信をもってオススメできる、ちょっと贅沢なたまごです。
藤野屋ではオンラインショップサイト新設し、より多くの方に弊社の商品を手軽にお試しいただけるようになりました。
ぜひ一度、大自然のなかで大切に育てている鶏たちの、上質なたまごをご賞味ください。
オンラインショップはこちらから
https://taketa-fujinoya.shop-pro.jp/