たまごコラムcolumn

たまごを【安心・安全】に味わうために。正しい取扱い方法を伝授します!UPDATE. 2021.3.02

たまご_卵黄_卵白1

 

大自然のなかで丁寧に愛情をもって育てたたまご。

 

健康で元気な鶏たちが産んだ、新鮮なたまごのおいしさをお届けするのはもちろんですが、みなさんが「安心」して日々の食生活にたまごを取り入れられることも大切だと考えています。

 

そのためには生産者である私たちが品質を維持したまごをみなさまのもとへ提供するだけでなく、ご家庭などでのたまごの取扱いも重要なポイントになります。

 

そこで今日は、たまごを「安心・安全」にあじわっていただくために、ご家庭でのたまごの取扱いについて、お話をさせていただきます。

 

 

まずは、たまごの【賞味期限】について正しい知識を知ろう

 

 

たまごを買うときの基準として気にする大きなポイントでもある【賞味期限】

 

購入するときは当然ながら、賞味期限に余裕があるものを購入しますよね?

 

あらゆる食品には賞味期限があり、それぞれに基準や定義は異なりますが、たまごの賞味期限とは【生で食べられる期限】として定義づけられています。

 

もっと厳密に言うと…

10度以下で保存した状態

 

春秋(4~6月と10~11月)が産卵後、25日以内
夏(7~9月)産卵後16日以内
冬季(12~3月) 産卵後57日以内 

と定められています。

 

この賞味期限の理由は、食中毒を防ぐためや、食中毒の原因となる細菌のひとつである「サルモネラ菌」の増殖を防ぐためです。

 

サルモネラ菌については、過去のコラムにもお話ししていますので、こちらもご覧ください。

食中毒要注意の季節。たまごの正しい保存法・使い方の知識を知っておこう

 

 

賞味期限を過ぎてもたまごは食べられる!?

 

たまごは「生もの」ですし、賞味期限をきちんと守って食べている方がほとんどだと思いますが、じつは一定の条件をクリアできていれば1~2日程度、賞味期限を過ぎていても食べることは可能なんです!

その条件とは・・・

 

・10℃以下の冷蔵保存状態であること
・ヒビ割れなどしていない、たまごであること

 

この状態を維持できていて、なおかつ加熱調理して食べる場合であれば、賞味期限が1~2日程度過ぎていても、食べていただくことは可能です。

 

ただし、ここでご注意いただきたいのが、賞味期限を過ぎたたまごは、くれぐれも「生」では食べないでください!

 

日本人は「たまごかけごはん」など、生の状態のたまごを食べる料理メニューがありますが生食をする場合は、くれぐれも、保存状態が守られ、賞味期限内のものをたべましょう。

 

 

家庭での正しい【保存方法】

 

安全・安心にたまごを食べていただくために、次にお伝えしておきたい重要なたまごの取扱いのポイントは【保存方法】です。

 

先述した賞味期限を守っていただいたとしても、保存方法をしっかりと覚えておいていただかかなければ、極端にいえば安全、とは言い切れない場合もあります。

 

①必ず10℃以下で保存する

 

たまごの最適な保存で最も大切なのが【温度】。その温度は10℃以下!

 

この保存温度が、たとえば10℃を越える状態が数日続いたりすると、先ほどお伝えしたような「サルモネラ菌」の増殖などの原因にもなりかねませんので、ここは必ず守っていただきたいですね。

 

②冷蔵庫のドアポケットではなく庫内が理想的

 

藤野屋‗たまご‗安全_02

 

たまごを買って帰ってきたら、冷蔵庫へ!というのはみなさん、おこなっている思いますが、じつは保存する場所にも、鮮度と安全を保つためのポイントがあります。

 

それは冷蔵庫の扉の内側などによくあるたまごを置く「ドアポケット」ではなく、冷蔵庫内の奥のほうに入れるということ。

 

冷蔵庫には、たまごを置くためのスペースがあるとおもうのですが、ほとんどがドア(扉)部分です。

 

しかし、一日に何度も開け閉めする冷蔵庫の扉部分は、外気の影響を受けやすく、庫内よりも冷えが甘くなってしまうことがあり、温度変化に弱い食材であるたまごにとっては最適な場所とはいえないのです・・・。

 

ですので、たとえばお買い上げいただいた状態(プラスチック製のたまご専用容器に入っている状態)で、冷蔵室内にたまごは保存することをオススメします。

 

③たまごを保存するときは、とがっているほうを下にする!

 

ちょっとしたことですが、たまごをご家庭で保存するときは、とがっているほうを下にして保存してください!

 

その理由は、たまごの丸いほうのには「気室」という空間があるのですが、気室を下にして保存すると、細菌が入り込む可能性が高くなってしまうからです。

 

それと、たまごの殻はとがっているほうが丸みがあるほうよりも強度があるといわれていますので、ヒビ割れを防ぐという点でもメリットがあります。

 

 

 

たまごを調理するときに知っておくと安心な取扱い

 

たまごを調理するさいにも、知っておくとより安心・安全にたまごを味わえるポイント2つを、ご紹介します。

 

割り置きは危険!溶きたまごはすぐに使いましょう

 

藤野屋‗たまご‗安全_03

 

たまご焼き、オムレツ、茶碗蒸しなど、たまごを割りほぐしてつかう調理シーンって結構ありますよね?

たとえば翌朝のお弁当づくりのために、前日にたまご焼き用の卵液を作って冷蔵庫へ・・・。と溶きたまごを保存することは、実はあまりオススメしません。

 

というのもたまごは割って卵白と卵黄を混ぜ合わせると、菌が増殖しやすくなるからなんです!
たまごを割りほぐして調理するときは、調理前に行うことをオススメします。

 

 

ゆでたまごは殻をむいたら早く食べきりましょう

 

たまご_卵黄_卵白2

 

では加熱調理したゆでたまごの場合は、保存期間や賞味期限はどうなのでしょうか?

 

ゆでたまごは、固ゆでした場合5℃で2~3か月、10℃では3週間、25℃以上の室温だと3~7日といわれています。


しかし!これもしっかりと保存温度が徹底されていて、さらに殻にヒビが入っていない場合のこと。

また殻をむいた状態のゆでたまごは、その日のうちに食べましょう!


また、いつ殻が割れたのかわからないものなどは、安全を考えて食べるのを控えてくださいね。

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?


たまごの賞味期限や保存方法、調理するさいに気を付けておくと安心なたまごの取り扱う際に参考になればと思います。

 

これからだんだん暖かい季節となり、よりたまごの取扱いには気をつけたい時期となってきます。

 

よい状態をキープしながら、幅広い料理にたまごを取り入れてくださいね。

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