家で過ごすことの多い昨今。家で食事をする機会が増え、分かってはいるもののつい、食べすぎたり飲みすぎてしまうこともありますよね。
そんな生活が続き「ヤバい」と健康を意識し始めたときには、すでに体には余分な脂肪がついていて、ぽっちゃり気味に…という方、意外と多いのではないでしょうか?
体重が増え続けると【メタボリックシンドローム】という状態になり、恐ろしい病気をまねきかねません!
メタボリックシンドロームとは
【メタボリックシンドローム】とは、運動不足や内臓脂肪が増え続けた肥満がきっかけになって、脂質異常や高血圧、高脂血症、糖尿病などを起しやすい体の状態のことを言います。おもに代謝が下がり始める中高年層に多いといわれています。
厚生労働省によると下記のような診断基準が設けられています。
日本では、ウエスト周囲径(おへその高さの腹囲)が男性85cm・女性90cm以上で、かつ血圧・血糖・脂質の3つのうち2つ以上が基準値から外れると、「メタボリックシンドローム」と診断されます。
参考資料:厚生労働省 メタボリックシンドロームの診断基準
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-01-003.html
メタボリックシンドロームのおもな原因は「運動不足」と「栄養過多」
メタボの原因は冒頭でも触れましたが、ズバリ「運動不足」と「栄養過多」。
車社会や在宅ワークが増えたり、食べたいものをいつでも食べられる便利な世の中が当たり前となっている現代人にとって、メタボリックシンドロームは脳卒中や心筋梗塞、糖尿病などの「生活習慣病」を引き起こす大きな要因なんです。
「少し体重がふえただけ」
「少しだけ血圧が高めだけどまぁ太ってないから大丈夫だろう」
などと甘く考え、何も改善しないままでいると内臓脂肪型の肥満が進み大変なことにもなりかねません!
メタボな食生活の見直しに【たまご】が有効
自分の体型や生活習慣が気になり始め「メタボを改善しよう!」というときに、方法は運動をはじめいろいろありますが、重要なのが「食生活の見直し」です。
実は【たまご】は、メタボリックシンドロームを予防・改善するための食生活で、オススメの食材でもあるのです。
【たまご】に含まれる、良質なタンパク質で代謝のよい体へ
メタボリックシンドロームを予防・改善するための食生活でまず大切なのが、脂質や糖質の多い食事をひかえ、体の代謝をアップさせる良いたんぱく質を積極的に摂ることです。
タンパク質というと肉や魚にも多く含れているイメージですが、食事改善をするならどんな肉や魚を選ぶかが重要。脂質の多い料理は内臓脂肪を増やす原因になってしまいます。
そういった「タンパク質を摂ろうと思うけど、肉や魚以外で手軽に摂れる食材ないかな?」というときに【たまご】がオススメなんです!
なぜメタボリックシンドローム改善に【たまご】なのかというと、次のようなことがあります。
高たんぱく・低カロリー・栄養豊富の優秀な食材
【たまご】のタンパク質は、なんといっても高たんぱく・低カロリー!
1個あたりのカロリーは約80~100㎉と減量をしている人にとっては、とてもありがたいカロリーなうえに必須アミノ酸が豊富で質の良いタンパク質を含んだ食材なんです。
さらに質の高いタンパク質を継続的に摂り入れることで、基礎代謝が下がるのをふせぎ、結果的に脂肪が燃焼しやすい体になるというメリットもあります。
また、たまご1個に含まれる脂質は約5.6g。
ちなみに1日に必要な脂質の量は約21%と言われているので、仮に1日にたまごを2個食べたとしても、たまごなら脂質をあまり気にすることなく食べることができます。
生活習慣病に有効な栄養素も
さらに【たまご】にはビタミンA、B、Dなどのビタミン類やカルシウムなど健康な体のために必要な栄養素のほか、生活習慣病予防に効果があるレシチン、コリン、カロテノイドなども含まれている優秀な食材なのです。
コレステロールが気になるけど【たまご】はたべて大丈夫?
メタボな体を改善するために【たまご】を食べるのはよいとされても、たまごは、コレステロール値が高そうだから大丈夫なのかな?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと、大丈夫です!
以前のコラムでもお話ししましたが、確かにたまごはコレステロールを含む食材ではあります。
しかし、先述したとおり1個あたりのカロリーも、お茶碗一杯分のご飯よりも少ないくらいひかえめですので、積極的に食べても心配はありません。
2015年に厚生労働省から発表された「日本人の食事摂取基準」では、コレステロールの摂取基準が削除され「目標量はナシ」となりました。
また、「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」 策定検討会報告書にも次のような記述がされています。
卵の摂取量と冠動脈疾患及び脳卒中罹患との関連は認められていない。日本人を対象にしたコホート研究の NIPPON DATA80 158)でも、卵の摂取量と虚血性心疾患や脳卒中による死亡率との関連はなく、1日に卵を 2 個以上摂取した群とほとんど摂取しない群との死亡率を比べても有意な差は認められていない。卵の摂取量と冠動脈疾患罹患との関連を調べた JPHC 研究 159)でも、卵の摂取量と冠動脈罹患との関連は認められていない
※p16 2-7-2生活習慣病の発症予防より
つまりたまごを1日に2個以上食べても脳卒中や心疾患などによる脂肪率や値関連性は認められない、ということですね。
むしろ「ほぼ完全な栄養食」とされているたまごは、食生活の改善や質をあげるために積極的に摂り入れても大丈夫なのです。
ただし医師からの指示がある人や総コレステロール値が高すぎる人は要注意
メタボリックシンドローム改善のための食生活のために、【たまご】を積極的に食生活に取り入れてほしいとお伝えしていますが、医師からの指導を受けていたり、すでに総コレステロール値が高すぎる人などは、専門家に相談しながら上手にたまごを味わっていただけたらと思います。
揚げ物や脂身の多い料理を見直して【たまご】を食べる食生活を
メタボリックシンドロームを予防・改善するためには脂質の多い食生活を見直すことが大切と何度もお伝えしてきました。
たとえばお肉ひとつとっても豚バラや皮つきの鶏モモなど脂肪の多いお肉を摂るくらいであれば、たまごを積極的に日々の食生活に摂り入れるほうが、ぐんとよいタンパク質を摂取できますし、脂質の摂りすぎを防ぐこともできます。
たまごの栄養素+ビタミンや食物繊維も一緒に摂りましょう
たまごは栄養素をほぼ完璧に含んだ食材ですが、たまごさえ食べていればいい、というわけではありません。
たまごにはない、ビタミンCと食物繊維などを多く含んだ野菜や果物などもプラスしていくとよいでしょう。
現代人に多い生活習慣病の予備軍の状態である【メタボリックシンドローム】。
【たまご】を摂り入れた食生活と、継続的な運動習慣をつけてメタボを予防・改善し、健康な体づくりをおこなってみてはいかがでしょうか。
私どもがつくる【たまご】が、少しでも健康のお役に立てればと思っています。