たまごコラムcolumn

有精卵と無精卵の違いって何だかご存知ですか?UPDATE. 2017.2.14

有精卵・無精卵_たまご1

 

たまごには「有精卵」と「無精卵」の2種類があるのをご存知ですか?主婦であれば、知っている方も多いのではないでしょうか。

 

しかし具体的に有精卵と無精卵の違いって一体なに?味は違うの?栄養面では?…。様々な疑問についてご紹介していきたいと思います。

 

有精卵と無精卵。具体的に何が違う?


簡単に説明すると有精卵」は【受精したたまごで、温めればヒヨコが生まれる可能性を持っています。


対して無精卵」は【受精していないたまごで、どんなに温めてもヒヨコが生まれる可能性はありません。


一般的に、スーパーなどに大量に並んでいるたまごは無精卵になります。有精卵の販売も時々見かけますが、これは小規模の養鶏家で生産されたもので、たくさんの数が陳列されてるのは見かけません。


また有精卵と表示するにあたっては、明確な定義もあります。


日本卵業協会の「鶏卵の表示に関する公正競争規約(規約第5条第3号、施行規則第4条第3項)」によると、

「雌鶏100羽に対して雄鶏5羽以上の割合で、平飼いもしくは放し飼いなど、自然交配可能な環境で採卵されたもの」

 

と定められています。


ですから、無精卵を採卵しているケージ飼いの養鶏場では、有精卵と表示できるたまごを採卵することはできません。


飼育の手間がかかるため生産性が低く、雄鶏も飼育しなければならない有精卵は生産コストがかかってしまうため、その分どうしても高値にならざるを得ないのです。

 

なぜオスがいなくても卵(無精卵)が生まれるの?


無精卵とは受精していないたまごのことを言いますが、ではオスと交配せずにどうやってメスの鶏はたまごを産むのでしょうか?


素朴な疑問ではありますが、気になりますよね。

 

産卵」というと、私たち人間では子孫を残すための「出産」と比較してしまいがちですが、鶏がたまごを産むのは人間で言う「排卵」と同じことなのです。

 

人間の生理が月周期であるのに対し鳥類は日周期なので、整った条件下であればオスが不在でもたまごを産むことができるわけです。

 

そして長年の品種改良によって、受精しなくてもたまごを産むことができる雌鶏ができ、雄鶏を一緒に飼わなければ一生無精卵を産み続けることができるようになりました。

 

有精卵と無精卵で栄養価の違いはあるのか?


漠然としたイメージとして、ヒヨコが生まれる力を持つ有精卵の方が栄養価が高いと思いませんか?

 

有精卵の方が高値で売られているので、栄養価も高く、味も濃厚で美味しいという印象を持たれるようですが、実は有精卵も無精卵も、成分的な違いはほぼなく、明確な優位性は認められていません。

 

有精卵を作る目的はワクチンを培養するため


では、なぜ(どういった目的で)有精卵を作っているのでしょうか。

 

それは有効な利用法があるからです。有精卵はインフルエンザワクチンの材料として利用されているのはみなさんご存知でしょう。このワクチンを作るためにはウイルス培養に有精卵が使われます。

 

有精卵・無精卵_たまご2

 

ウイルスの培養には生きた細胞が必要で、有精卵が最も適しているため、ワクチン製造に利用されているのです。

 

無精卵と有精卵の見分け方


たまごの殻だけ見ても、有精卵と無精卵に違いはありません。

 

しかし、殻を割り中身を観察してみると…、小さな違いを発見します。卵黄をよ〜く見てみると、直径3〜4ミリほどの、はっきりした小さな白い輪を見ることができます。

 

これは、ヒヨコの命の始まりになる「」という部分で、有精卵にしかない特徴です。

 

藤野屋のたまごはすべて無精卵。その理由は?


無精卵と有精卵の、栄養面や味の違いは大差がないことをお伝えしました。


では、味や栄養面の違いに大きく左右する原因は何でしょう。

 

それは、鶏が飼われている環境、与えられる餌や水などの違いです。つまり、鶏を飼育する生産者の技術により、味や栄養面が左右することになります。

 

藤野屋で生産しているたまごは、すべて無精卵です。

 

有精卵・無精卵_たまご3

 

一番の理由は【新鮮で美味しいたまごを、安定して皆さまにお届けできるから】です。

 

また有精卵は無精卵に比べて傷みやすいため、新鮮」「安全」「美味しい」たまごを年間を通して安心して食べていただくためにも、無精卵を生産しています。

 

水と緑に恵まれた久住高原で平飼いしている藤野屋の鶏は、自然に近い環境の中、ストレスなくのびのびと過ごしています。自然素材にこだわった地養素やハーブ、ビタミン、国産米などを独自にブレンドした栄養価の高い飼料を与えています。

 

安心安全で美味しいたまごをお届けできるよう、日々徹底した衛生管理と飼育環境作りに努めています。

 


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