たまごコラムcolumn

たまごを割ったら血のようなものが。これって食べても大丈夫!?「異常卵」について解説します。UPDATE. 2017.10.06

たまご_血卵_大分

 

たまごを割ったとき「んっ…?卵黄あたりに血の塊のようなものが付いてる!」なんていう経験、ありませんか?

 

さぁこれからたまごを食べよう!または料理しよう、と思ってたまごを割ったときそんなたまごが出てきたら驚きますし正直あまり気持ちのいいものではありませんよね?

 

また「ちょっとだけたまごに血の塊のようなものがついてるけど食べても大丈夫かな」と思うかと思います。

 

結論から申しますと、血の量や状態にもよりますがごく小さな塊のものであれば、加熱すれば食べても大丈夫です!

 

ちなみに血液が混ざっているたまごを「血卵」といい、血卵の他にも何らかの原因で、通常のたまごとは外見や中身が異なる状態のたまごが生まれることがあり、それを私達の業界では【異常卵】と呼んでいます。

 

異常卵にも様々な種類があるのですが、すべての異常卵が絶対に食べてはいけない、というわけではありません。

 

今日は皆さんにとってはあまり聞き慣れない、異常卵についてお話したいと思います。

 

たまごも完璧でないときもある!まれにある「異常卵」とは

 

「異常卵」とは鶏の健康状態や輸送、保管中の気温・湿度などあらゆる原因で、何らかの異常を持つ卵のことを言います。

 

近年、養鶏業界もオートメーション化がすすみ、より綿密な鶏の健康管理やたまごの品質管理が行われるようになったため、異常卵が検出されることは非常に稀になってきましたが、季節や鶏の体調によっては異常卵を発見することがあります。

 

「異常卵」という言葉を聞いただけで、なんだか食べてはいけないようにも思いますよね?しかし決してそんなことはありません!基本的には血卵も汚卵も加熱すれば食べられます

 

ちなみに異常卵として多く見かけるのは次の2つです。

 

1.血卵(けつらん)

 

たまご_血卵_大分

 

血卵とは、血が混ざったたまごのこと。鶏に何らかのストレスが一時的に加わり、鶏の卵巣や卵管が破れ、そこからごく少量の血液が付着してできてしまうものです。

 

この血のことを血斑(ブラッドスポット)といい、冒頭でお話したように、黄身に小さな血液片が付着している程度であれば、加熱すれば食べても問題はありません

 

ただ、血液が大量に白身に溶け込んだものは「血玉卵」といい、これは食用はしないほうが言われています

 

2.汚卵(おらん)

 

たまご_汚卵_大分

 

汚卵とは、たまごの殻の部分にフンやシミなどが付着した状態のたまごのこと。GP工場の精度にもよりますが、工場内での検査やチェックで、どうしても除去しきれなかった汚れが付着している場合がほとんどです。

 

卵黄・卵白に問題がなければ、どちらも基本的には加熱すれば食べても大丈夫です

 

「異常卵」の汚れを取り除こうと水で洗うのはNG!


実はたまごは殻を通して呼吸います。ですので水洗い後、再び冷蔵庫で保存すると殻にある「気孔」という穴から雑菌が入り込み、カビが発生したり腐敗の原因となってしまいます。どうしても殻の汚れを取りたい場合は、乾いた布で汚れを拭き取ってみて下さい

 

たまごを割ったら黄身が2つ!「二黄卵」も食べてOK!

 

たまご_二黄卵_大分

 

最近はあまり「出会う」機会はなくなりましたが、たま〜に、たまごを食べようと思い割ったら黄身が2つ入ってた!なんていう経験はありませんか?

 

この黄身が2つ入ったたまごのことを「二黄卵(におうらん)」といいます。これも以前はよくみられた異常卵の一種になります。

 

しかし、1個のたまごから黄身が2つ出てきたら「おっ、ラッキー!」って思う人もいれば、「これって食べても大丈夫?」って思う方もいるかと思います。

 

結論から言うと二黄卵は、基本的には加熱をすれば食用としての品質に問題はありません

 

二黄卵の原因は鶏の生理機能によるもの


二黄卵ができる原因としては鶏がたまごを産む際に、通常は卵胞の中の1つだけが破裂して排卵が起きるのですが、産卵を開始して間もない若い鶏は生理機能が安定しておらず、2個の卵黄が連続して排卵されるため、二黄卵として産卵されると言われています。

 

生き物が相手のたまごづくり。万全の体制ですが常にパーフェクトとはいきません!

 

藤野屋では「安心・安全・新鮮」なたまごを皆様に味わっていただくためには、鶏が健康でストレスのない環境で過ごすことが大切だと考え、そのために養鶏場内の衛生管理や鶏たちの健康管理には充分配慮して日々たまごづくりを行っています。

 

さらにGP工場でも、紫外線殺菌や汚卵検知器、異常卵検知器などで綿密なチェックを行ってからパック詰めを行っています。

 

たまご_GP工場_藤野屋3 たまご_GP工場_藤野屋7

 

しかしどんなに万全の生産・管理体制でたまごづくりを行っていても、たまごを産む鶏は生き物。しかも鶏は急激な温度変化などに弱く、夏場などは体調を崩しやすくなるなど、デリケートな面があります。

 

もちろん、常に完璧なたまごづくりができればよいのかもしれませんが、鶏たちは機械やロボットではありませんから、365日パーフェクトな状態というわけではありません。

 

そういった面も知っていただいたうえで、もしも購入されたたまごに今回ご紹介したような「異常卵」があった際は自己判断せず、私どもに知らせていただければ迅速に対応させていただきます。

 

もちろん今後も美味しいたまごをお届けするために毎日、鶏たちが元気に過ごせる環境づくりや、異常卵をよりしっかりとチェックできる生産・検知体制にも配慮していきたいと考えています。

 

 

 

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