初夏の風が爽やかな季節になってきました。本格的な夏を迎える前に「そろそろ本気で痩せたい!」とダイエットに励んでいる方も多いのではないでしょうか。
糖質制限ダイエットやヨーグルトダイエットetc・・・。あれこれ試してみても、結局続かなかったり、ムリをして体調を崩してしまったり、なかなかうまくいかないことが多いのも現実ですよね、、。
痩せたいからといって、ダイエットのために極端な食事制限をしてしまうと、ガマンとストレスでリバウンドをする可能性も。そのうえ極端な食事制限は栄養バランスが偏りがちなので、健康的な美しさがなくなることも心配です。
そんな悩める女性の救世主的食材なのが「たまご」。意外に感じるかもしれませんが、ダイエットの最終目標である「健康的に痩せる」ために「たまご」はとっても役立つ食材なのです。
では「たまご」が健康的なダイエットに最適な理由(ワケ)。詳しくみていきましょう。
どうして、たまごがダイエットに向いているの?
たまごがダイエットに向いている大きな理由は、たまごに含まれる豊富な栄養素に関係があります。
たまごの栄養成分については、これまでのたまごコラムでも詳しくお話してきました。
たまごの栄養成分。それらを効率よく取得するための調理法とは?
たまごに秘められた栄養成分は家族みんなの健康とパワーの源
たまごは私たちが生きていくうえで必要な栄養素のうち、食物繊維とビタミンC以外をほぼクリアしている完全な栄養食材であり、さらにタンパク質は食品の中でも、もっとも良質だと言われています。
しかも、たまごは低カロリー!
つまり、必要な栄養素はきちんとカバーされているうえに、カロリーが低いというダイエットに最適な優秀な食材なんです。
しっかりとしたからだ作りをしながら痩せるために、積極的に食べたい食品のひとつです。
ただ痩せるだけでなく、たまごには美肌効果も期待できる「レシチン」が豊富
美容目的のダイエットなら、ただ痩せるだけではなく、キレイになることも同時に目指したいですよね。
たまごの卵黄に多く含まれている「レシチン」という成分は、年齢とともに落ちてくる代謝を促進するはたらきがあります。
また「レシチン」には水と油を合わせる乳化作用があり、この作用によってコレステロールが血液中から排出されることで、血のめぐりがよくなり、酸素や栄養素が全身にいき渡ります。
栄養素がたっぷり届いたお肌はしっとりツヤツヤ。美肌をキープしながらダイエット効果が期待できます!
良質なタンパク質を摂れるのにカロリーはひかえめ
ダイエットとはいえ、体重を落とすだけではメリハリのあるからだを作ることができません。脂肪やぜい肉を落として、ほどよい筋肉がついたかっこいいボディを目指すには、質のいいタンパク質を摂ることや、適度な運動が必要です。
タンパク質を構成する「必須アミノ酸」のうち、体内で生成することができない「必須アミノ酸」がバランスよく含まれているものが良質なタンパク質だとされていますが、たまごにはこの「必須アミノ酸」の栄養評価を示す「アミノ酸スコア」が100点満点!
しかも質のよいタンパク質食材であるだけでなく、たまご1個のカロリーは約81キロカロリー程度しかありません。
高タンパクの食品はたくさんありますが同時に高脂肪なものも多く、その分カロリーも高いので摂取しすぎると肥満につながりますが、たまごに関しては脂肪分を含んでいるのに低カロリーなので安心です。
たまごを食生活の主役にして体に優しいダイエット
ダイエット中は運動と食事のバランスが大事だとはわかっていても、ついつい食事の量だけで調整しがちではないでしょうか。
たとえば、ダイエットのために朝食を抜いてしまうと、脳は低血糖状態のままでやる気も集中力も上がりませんし、空腹状態が続くとからだがお昼までエネルギーを温存しようとするため食べものの吸収率があがり逆に太りやすくなってしまいます。1日3度の食事はきちんと食べるようにしましょう。
では、どんなメニューがダイエットにおススメなのでしょうか。
タンパク質は豊富だけど脂肪分やカロリーが高めの肉・魚や、糖質が高い食材をひかえる代わりに、たまごの良質なタンパク質と野菜をたっぷり組み合わせた「バランス」を重視した食生活に変えることをご提案します。
栄養価が高く万能なたまごに食物繊維やビタミンCが含まれた野菜を加えることで、最強の栄養バランスに。この2つの組み合わせは、生活習慣病の予防や免疫力アップも期待できます。
たまごをダイエットメニューの中心にすることで、からだに必要なものはきちんと摂取でき、不要なものはひかえるようになるので、食事による摂取カロリーも抑えられ効率よく痩せられそうですね。
たまごを食べる時間帯は朝がオススメ
みなさんは、1日のうちで朝・昼・夜のいつたまごを食べることが多いですか?もしもダイエット中にたまごを食べるのならば、ぜひ朝食で摂ってみてください。血糖値があまり上がらないうえに、消化に時間がかかるので腹持ちも良くダイエットにピッタリです。
目玉焼き、玉子焼き、スクランブルエッグ、たまごかけご飯…と、数え切れないほど浮かぶたまご料理のメニュー。バリエーションも豊富で飽きることもなく、毎日の献立を考えるのが楽しくなりそうです。
フワフワのたまごでも「ゆっくり」「よく噛む」を忘れずに
食事内容を気にしているにも関わらず、ダイエットが成功しない理由の一つに「早食い」や「ドカ食い」が挙げられます。
私たちの脳は満腹を感じるまでに15~20分かかると言われていますが、早食いをすると脳が満腹を感じる前に必要以上に食べものを胃の中に入れてることになるので、結果的に食べ過ぎてしまうからです。
そればかりか、早食いをすることで血糖値が急上昇してインスリンが多量に分泌され、体内の脂肪が増えることにつながるので結果的に太りやすくなります。
なにより急いで食べるということは、しっかり噛まずに流し込むように食べているので胃腸に負担がかかりますよね。
なにかと時間に追われることが多い社会ですが、よく噛んで食べることが習慣になると、少しの量でも満腹感を得やすいので、フワフワのやわらかいたまご料理でも、ゆっくりと噛んで味わうことをおススメします。
では、たまごは1日に何個まで食べても大丈夫?
毎日のように口にする機会があるたまごですが、ダイエットにもおススメとなれば、さらに食べる量を増やしてしまいそう。では1日にどれくらいたまごを摂取してもいいかご存知ですか?
結論からいくと、はっきりと「たまごは1日に〇個しか食べてはダメ」という定義はありません。
以前は厚生労働省においてコレステロールの摂取基準が定められていたため、コレステロール値が高いたまごは1日2個以上食べることを敬遠されていました。
しかし、コレステロールの摂取量は食事からの影響は受けない、ということがわかったため、2015年の改定により日本人の食事摂取基準からコレステロールの摂取目標量の項目が削除されました。
だいたい1日に2個程度のたまごであれば、栄養面の偏りやコレステロール値に影響はありません。だからといって、ダイエット中にタンパク質をたまごのみで補ったり、一度にたくさんのたまごを食べたりすることはおススメできませんのでご注意を。
たくさんの食品を偏りなく、バランスよく食べることを意識してください。
たまごは1日2個以上食べてOK!たまごはコレステロールの敵ではない!
まとめ
いかがでしたか?「たまご」はしっかりと栄養を摂りながら痩せる、という理想的なダイエットを行うために欠かせない食材です。
しかも、たまごは低価格なうえに料理のレパートリーも幅広く、ムリなく日常的に取り入れることができます。
たまごを取り入れたダイエットを行うことで、美しく、スリムになるだけでなく、生活習慣病や認知症の予防にもつながるので、まさに美容と健康によいからだづくりを目指す方に最適です。
健康的に美しく痩せるための「たまごダイエット」。この夏、実践してみてはいかがでしょうか。